お役立ち情報

更新日時:2026年4月7日

シリーズ: 1万点の大量制作で学んだこと

1万点の画像制作を任された時、最初にやったのは「人を探す」ことではなかった

大手コンテンツ配信サービスの新規立ち上げに伴い、掲載作品の紹介画像を約1万点制作する案件の打診を受けた。

作業自体はテンプレートに沿った画像作成で、オペレーションはシンプル。ただ、社内メンバーと既存の外注パートナーだけでは量に対してリソースが足りない。人を増やす必要があったが、実際に最初に着手したのは人探しではなかった。


「何人必要か」がわからないまま人は探せない

リソース不足に対して、まず取り組んだのはテンプレートの整備とオペレーション(作成手順)の策定だった。

何人必要かを算出するには、1点あたりの作業量と外注費が明確でなければならない。作り方が明文化されていなければ、見積もりも出せないし、誰かに依頼すること自体ができない。

1万点の画像を、どういう手順で、どういうルールで作るか。素材の取得方法、完成品のチェック基準、修正フロー。これらを先にドキュメントとして整理した。

作り方が固まったことで、1点あたりの外注費が算出でき、全体予算が見える化された。必要な人数と納期の見通しも立った。


クリエイティブ制作のボトルネックは「人手不足」ではなかった

オペレーションが決まって初めて、リソース計画が立てられる状態になった。

作り方が決まっていないまま人を集めても、見積もりは出せず、アサインの基準もない。クリエイティブ制作のボトルネックは、人手不足そのものではなく、人を入れる準備ができていないことにある場合が多い。

どんなに大量のタスクでも、リソース確保の前にオペレーションを策定しておけば、外注費や予算は見える化される。案件が回り出した後は、売上と利益を管理しながら、クライアントの要件にどう応えるか、よりよくするにはどうするかを考えることにリソースを使える。


「回す」に消耗する体制と、「考える」に集中できる体制の差

制作の量を捌くことに精一杯な状態と、制作体制の質を改善し続けられる状態。この2つの間にあるのは、作り方を仕組みとして先に整備するかどうかという一歩の差だった。

リソースが足りないと感じた時、人を増やす前にまずオペレーションを整理してみる。それだけで見える景色はかなり変わる。

他のお役立ち情報見る

マルットナーズ(まるっとなーず)
興味がある方はこちら

マルットナーズ(まるっとなーず)についてのご不明点やご相談があればお気軽にお問い合わせください。