更新日時:2026.04.08
「⚫︎⚫︎っぽくしてください」が届いた日のこと
2026.04.08 更新
ある日届いた修正依頼
デザイン制作の仕事をしていると、テキストでの修正依頼を毎日のように受けます。ある日、こんな指示が届きました。
「⚫︎⚫︎っぽい感じにしてください。」
さっぱりわかりませんでした。色なのか、フォントなのか、レイアウトなのか。何も決まっていません。受け取った側は自分なりに解釈して作りますが、当然ずれます。修正が返ってきます。またずれます。
⚫︎⚫︎に入る言葉は現場ごとに違うと思います。ただ、この構造自体は同じではないでしょうか。
「このテキストを削除してください」も似ています
もうひとつ、別の例です。「このテキストを削除してください。」シンプルに見えますが、消すとレイアウト全体の組み直しが必要になることがあります。指示した側には、削除後の影響範囲が見えていません。デザインの構成要素を日常的に扱っていなければ、それは当然のことです。
テキストで「伝わらない」のは、構造の問題
こうした経験を重ねて、ひとつ整理がつきました。
テキスト指示が曖昧になるのは、指示する側の能力の問題ではありません。テキストという手段そのものに、デザインの意図を伝える上での構造的な限界があります。「色」「フォント」「装飾」といった要素を分解する枠組みがなければ、「⚫︎⚫︎っぽく」のような印象語に頼るしかありません。
それはスキルではなく、仕組みの問題です。私たちは今、その仕組みについて試していることがあります。次の記事で共有させてください。
制作指示のやりとりで、同じような課題を感じていませんか?
この記事の執筆者
杉浦祐司
株式会社MDM デザイナー
情報デザイン学科を卒業後、地方情報誌の営業職を経てMDMにディレクターとして入社。デザイン業務を中心に担当するようになり、現在は動画制作も手掛けるオールラウンダーとして活躍中。
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